機械学習の応用についての報道と批判~ディープラーニングによる気象変動予測

以下の記事について、機械学習業界からの批判がある一方で、新しい手法を応用していくことに対する専門家からの厳しい批判は、チャレンジを委縮させるという意見も散見される。

京大、ディープラーニングにより精度97%で気候変動を予測する手法を開発 :日本経済新聞

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/documents/190426_1/01.pdf

以下は、詳細に内容を検討していない私の個人的な意見である。

専門家が一見して批判的に検討する可能性のあるポイント(過剰適合などを考慮した手法の評価方法となっているか、既存の方法論との比較、等)についてカバーしたプレスリリースになっていないと、科学的に適切に評価された内容なのかどうかについて疑念を招くと思う。プレスリースに盛り込まれている素人に分かりやすいアナロジーも必要かもしれないが、一方で、気象モデリング機械学習の専門家が評価可能な簡潔な内容を盛り込むべきだろうと思った。

専門家の皆様におかれましては、関係者の人格を尊重した簡潔な批判を行えばよいと思うのだが、素人から見ると、専門家による批判が、的を得た批判なのか、いちゃもんにすぎないのか判断するのは難しいだろうと思う。